堂内中央に立つ輪蔵には一切経(釈尊一代の諸説を摂蔵する経典で一代蔵経ともいう)が内臓されています。明治十二年~十四年にかけて、宗務庁より本経一式を拝領する為に建造されたもので、宮大工、仏師一族が二年間にわたり当寺に泊り込みで造り上げた美術的価値が高いもので、明治十四年十二月一日に入佛式がなされました。大工棟梁は越後の高杉忠治。彫刻装飾は傳大師像とも山形の仏師星野吉兵衛です。床面から天井まで総高470・6㎝、色彩にも恵まれ福島市の有形文化財に指定されております。
堂内上部には西国三十三観音が安置され、右転一回でその功徳があるといわれています。正面にはこの書架の発案者とされる傳大師(ふだいし)と奥には当時の住職であります舜海和尚像が安置されています。
傳大師像
舜海和尚像
一切経